犬がドッグフードを食べないことって、飼っていれば一度は遭遇することではないでしょうか?
ドッグフードに犬用のふりかけをかけたり、他のフードを混ぜたりすると食べてくれるので、ただのわがままなの?と思ってしまいます。
一度食べなくなってしまうと、短期間でなく長期間続くことも多いので、ご飯の度に飼い主さんはあれやこれやと手法をこらし頭が痛いですよね…
そこで、今回は犬がドッグフードを食べてくれない原因についてと、食べてくれるようになる対策法を解説していきます!

目次
犬がドッグフードを食べない!これってわがまま?
犬がご飯を食べない理由の一番は「わがまま」です。
わがままなのかそうでないのかを判断するポイントは、普段と変わらず元気があり以下にご紹介するような状態であれば、わがままと言えるでしょう。
- ドッグフードの切り替えをした後、新しいドッグフードを食べなくなった
- 問題行動を伴う食欲不振が見られる
- ドッグフードは食べないがおやつは食べる
それぞれの対処方法を解説していきます。
ドッグフードの切り替え後:新しいドッグフードを食べなくなった
飼い主さんがドッグフードを一生懸命吟味して選んだはずなのに、食べないということはよくあることです。
そんな時は、今まで食べていたドッグフードと新しいドッグフードを少しずつ混ぜて徐々に新しいフードに切り替えていきましょう。
しかし、それでも食べてくれないことも…
犬も人間同様好き嫌いがあり、食べないということはその犬にとっては美味しくないと感じたのかもしれません。
犬の場合は、ニオイがとても大事で物を食べる時にまずニオイを確かめて食べるか食べないかを判断していると言われています。
食いつきが悪いなと思った場合は、ニオイを強くしてあげることが一番効果的な方法です。
ドッグフードの中には、油脂や嗜好性物質でコーティングしていないニオイが弱いものもあり、そのようなドッグフードの場合、電子レンジで人肌程度に温めてあげるとニオイが強くなり食いつきが変わる可能性が高いでしょう。
ですので、まずは切り替え前と新しいドッグフードを混ぜて与え、食いつきが悪い場合は、電子レンジで温めるというように手順を踏んで与えてみてください。
問題行動を伴う食欲不振が見られる
ドッグフードを食べない際、「フードボウルからは食べないのに手であげれば食べる」「おやつは食べる」など問題行動があることが多いです。
このような問題行動の多くはしつけが正しくできていない可能性が…
犬は元々群れで暮らす動物なので、上下関係がはっきりしています。
これは家庭でも同じで、犬がこの家の中で「一番偉い」と勘違いしてしまうと「ドッグフードを食べない」という問題行動になって現れてしまうのです。
そこで、対処療法としては
- 犬との上下関係をはっきりさせ、しつけを行える関係を築きましょう。
方法がわからない場合は、しつけ教室などに通うこともおすすめです。 - ご飯はフードボウルから食べるようにして、食べなければ下げてしまって構いません
- おやつはできるだけ控え、人間が食べている物は与えない。
ということが大切になります。
それと同時に、ドッグフードを食べない時、しつけがきっちりできていたか?を再度振り返ってみてくださいね!
ドッグフードは食べないがおやつは食べる
おやつを与えるのはダメではないのですが、しつけやご褒美としてドッグフード以外の物を与えすぎていませんか?
犬のおやつは嗜好性が高く、どんな犬でも大好き!
そのため、おやつばかり与えているとおやつで満腹になってしまいドッグフードを食べないということになってしまうのです。
また、人間が食べている物を与えるのもNG!
犬は人間が食べている物を欲しがるものですが、人間が食べている食べ物は犬にとって味が濃く、その味付けを覚えてしまうとドッグフードを食べなくなってしまいます。
まずはおやつの与えすぎや人間が食べている物を与えないようにし、ドッグフードを食べない場合は、20分~30分程度で下げてください。
そうすることで犬は「出された時に食べないと無くなってしまう」ということを学習しますので、与えたタイミングで食べてくれるようになるでしょう。
犬がドッグフードを食べない!わがまま以外の可能性も
確かに犬がドッグフードを食べない理由はわがままが一番多いのですが、中にはそれ以外の理由が潜んでいる可能性もあります。
そこで、わがまま以外の可能性を解説していきます!
学習してしまった
犬がドッグフードを食べないので可哀想だと思い、おやつや犬の好物を沢山与えてしまうと、犬は「ドッグフードを食べなければ好きな物が一杯食べられる!」と学習してしまいます。
愛犬のつぶらな瞳で見つめられたり、おねだりをされるとついついあげたくなってしまうのはわかるのですが、おやつや好物の与えすぎには注意しましょう!
ストレス
犬はとても繊細な心を持った生き物。
引越しや部屋の模様替え、家族の人数の変化、知らない人がいる、構ってもらえない、雨や大きい音など犬にとって何らかのストレスを感じると食欲が落ちてしまうことが多くあります。
犬がドッグフードを食べなくなった場合、ストレスの原因が何なのかを突き止め、取り除いてあげるようにしましょう。
ドッグフードの鮮度が落ちて美味しくない
犬のドッグフードは、無添加なフードや自然な添加物を加えているドッグフードのほか、嗜好性を高めるために何らかの添加物や油脂をコーティングしているドッグフードなど様々な種類が販売されています。
飼い主さんはできるだけ犬の体に良いものを思い選んでいるのですが、犬にとっては美味しくないと感じていたり、どんなドッグフードにも賞味期限が設けられていますので、袋の開け閉めを繰り返しているうちにどんどん酸化してしまい風味が落ち鮮度が落ちてしまうことがあるのです。
先ほどのご紹介しましたが、犬にとって美味しいと感じる一番の判断基準はニオイですので、鮮度が落ちないよう工夫してあげることや、ある程度嗜好性の高いドッグフードを選んであげると良いでしょう。
体調不良や病気
犬は体調不良の時や病気の時は食欲が低下してしまいます。
しかし、なぜ体調が悪いのか、何かの病気なのかを判断するのは動物病院に受診しないとわかりません。
逆に、注意しなければならないのは、今までそのドッグフードを食べなかったのに急に欲しがるようになったり、食べるようになったりしたとき。
そんな場合は、クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)や糖尿病、脳腫瘍や認知症などの病気が疑われます。
どちらにしても心配な症状であることには違いないので、いつもと様子が違うと感じた場合は、すぐに動物病院に連れていってあげましょう。
食べたいけど食べられない
シニア犬や高齢犬になると、味覚や嗅覚が衰え胃腸の動きも悪くなっていきます。
口腔内にトラブルを抱えていることも多く、食欲が低下してしまうのです。
しかし、食べたいという意志はあるので、そんな場合は、柔らかく食べやすいドッグフードに切り替えたり、少量で栄養補給ができるシニア用のドッグフードにしてあげましょう。
また、メス犬は生理前後や偽妊娠の期間にドッグフードを食べなくなることもあります。
そのような時や自然現象でもありますので、他に気になることがなければ自宅で様子をみてあげてください
犬がドッグフードを食べない:わがまま まとめ
今回は犬がドッグフードを食べない理由や対処方法についてご紹介していきました。
食べない理由の一番がわがままだということはわかりましたが、わがまま以外の理由でドッグフードを食べないこともあります。
どちらにしても適切な対処方法がありますので、今回ご紹介した対処方法を是非参考に実践してみてくださいね!
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