ふわふわの美しい毛並みとくりっとした瞳がまるでぬいぐるみのように愛らしいポメラニアンは家庭犬として人気の犬種です。愛玩犬としての歴史が長いポメラニアンは人にも懐きやすく家庭犬としておすすめの犬種ですので、多頭飼いにも向いている犬種になります。
ポメラニアンを多頭飼いする時には相性が重要です。そこで、ポメラニアンの多頭飼いがおすすめな理由と相性の良さを見極めるポイントについて紹介します。

目次
ポメラニアンが多頭飼いに向いているわけ
ポメラニアンはドイツとポーランドの国境に挟まれたポメラニアン地方原産の犬であり、サモエドなど複数でソリを引く仕事をしていた犬種の血を引いています。そのため複数の同じ犬種が集まって作業することに適しており、協調性と仲間意識を持ち合わせた犬種になります。
ポメラニアンはヴィクトリア女王により熱心に繁殖されたことによりその犬種を確立した犬ですが、そのヴィクトリア女王も複数頭のポメラニアンを飼育していました。仲間意識が強いポメラニアンは協調性を重視しているため、多頭飼いしても秩序を乱さずに受け入れる大らかな性格の子が多い傾向にあります。
そのため他の犬種はもちろん、ポメラニアン同士で多頭飼いしている飼い主さんも多く、複数のポメラニアンを同時に飼育することは比較的しやすい傾向にあります。
さらにはポメラニアンは小型犬であり、成長しても4〜6kgに成長しない点から大型犬を飼育するよりも費用がかからずに手間も軽減することができます。そのため多頭飼いをしても経済的に負担がかかりにくいという点からも多頭飼いにおすすめの犬種になります。他の犬と行動することが好きな子が多く、陽気で友好的なポメラニアンは多頭飼いしても相性が良く環境に適用しやすいと言えます。
ポメラニアンを多頭飼いするための相性
ポメラニアンはその血統や誰に対しても友好的に接することができる陽気な性格から多頭飼いに向いていると紹介しましたが、ポメラニアンと他の犬を多頭飼いする場合には相性を見極める必要があります。
人にも言えることですが、それぞれ相性というものがあり一緒に生活する上で向き不向きがあります。相性の良くない相手と無理やり同じ空間にいては喧嘩の原因にもなり、双方のに大きなストレスがかかります。ストレスから破壊行動や他の人や犬に対して攻撃的になる、粗相をするなどの問題行動に発展する可能性もあります。
これはポメラニアンに限らずに、全ての多頭飼いを検討している方は先住犬の性格を把握してどんな子が相性が良く、先住犬と暮らすことに適しているのかを考えた上で新しい子を迎えるようにします。相性は個々が持つ性質や性格が合うかどうかということですが、どうしても合わないこともあります。
その場合には、無理に接触させるとかえって逆効果になるため二頭を接触させないように別々の部屋で飼育したり、散歩の時間をズラすなどして飼育する必要があります。さらには、家族の中でもそれぞれ担当する人を決めてお世話を行うなど犬同士を接触させない工夫が必要になります。
相性の良さを見極めるためには日頃から先住犬とコミュニケーションをとって、その子の好き嫌いを把握しておくことが大切です。また、飼い主さんとの信頼関係をきちんと構築した上で飼い主さんが頼れるリーダーとして愛犬に認められていれば新しい犬を迎えたとしても、飼い主さんへの信頼から安心して新しい犬を受け入れることができるようになります。
まずは多頭飼いの前のステップとして、先住犬との信頼関係を固いものにしておくことが大切になります。
ポメラニアンの多頭飼いの前に:犬種や特徴を理解する
多頭飼いを検討する前に先住犬との信頼関係を深めておくことが大切だと紹介しましたが、ポメラニアンは飼い主さんとその家族に対して愛情深く接しなによりも一緒に過ごすことに喜びを感じる犬種です。飼い主さんが大好きな子が多く、一緒に遊んだりお出かけしたりなど様々なイベントを楽しむことができるので理想の家庭犬とも言えます。
反面、飼い主さんに依存傾向になりやすくお留守番が苦手だったり、飼い主さんが傍にいないと不安からソワソワしたり激しく吠えてしまったりする子もいます。その子の性格によっては他人や他の犬に攻撃してしまうなどの問題を抱えているケースもあります。
ポメラニアンは友好的で明るい性格の子が多いですが、一方で小型犬特有の警戒心の強さや縄張り意識の強さがあります。愛らしい容姿の割に意外とポメラニアンは気が強く自分よりも大きな相手に向かっていく大胆さを持ち合わせた犬種です。
そんなポメラニアンの犬種の特徴を理解した上で幼少期から人や他の犬に慣らす社会科をすることポメラニアンの多頭飼いをする上では何よりも重要になります。幼少期から社会科をしっかりと行えば適応できる相性の幅も広がりグッと多頭飼いのハードルを下げることができます。
幼少期からの社会科やしつけは犬が人の社会でともに生きていくためにも必要不可欠であり、今後の愛犬との生活を左右するため飼い主さんが指針となり、生活の基盤を作ることは重要な役割と言えます。まずは愛犬とのコミュニケーションを密に取り、愛犬との信頼関係を深めることにより社会科もしやすくなります。
幼少期から様々な軽減をした犬は柔軟に状況に対応でき、他の犬に対しても寛容になる傾向にあるため、多頭飼いもしやすくなるでしょう。さらには元々犬同士で群れることに適しているポメラニアンは他の犬をお迎えしてもストレスなく家族の一員として受け入れてくれますよ。
ポメラニアンの多頭飼い:相性で注意すべきこと
ポメラニアンは社会科をきちんと行い、飼い主さんとの信頼関係がきちんとできていれば多頭飼いのハードルが下がり飼いやすくなると紹介しましたが、いくつか注意したい点もあります。
第一に、犬種の性格や信頼関係をきちんとする条件を満たすことができれば多頭飼いは可能ですが、犬の性格には個体差があります。先住犬が環境の変化に敏感であったり、ストレスから体調不良を起こしやすい場合や臆病な子の場合には多頭飼いを充分に検討する必要があります。
多頭飼いをしたいと考えている飼い主さんには様々な理由があると思いますが、基準は先住犬ファーストで考えるようにします。新しい犬を迎えることにより先住犬に大きなストレスがかかると予測できる時には多頭飼いを見送る必要もあります。
さらには多頭飼いは数が増える分、飼育費用もかかります。ポメラニアンは小型犬であり、大型犬に比べるとかかる費用と手間をだいぶ抑えることができますが、ご家庭の経済状況を考えた上で余裕を持って検討することが大切です。
犬の飼育にはそれなりの費用がかかり、病気や怪我をして治療が長引けば飼い主さんの負担も増えることになります。経済状況を見直した上で多頭飼いを決定するのが望ましいです。
先住犬の持病の有無なども多頭飼いをするための判断材料として重要です。もし、先住犬のポメラニアンに持病がありなんらかの治療をしているのであれば、後から来た子と相性が悪い場合ストレスから持病が悪化する可能性もあります。特に発作を起こす持病や神経の疾患などはストレスに左右されやすい面があるため、先住犬のポメラニアンの体調を優先することが重要です。
ポメラニアンの多頭飼いは相性がカギ!
ポメラニアンは多頭飼いするにはおすすめの犬種であり、他の犬との相性がよく適応しやすい子が多いのも魅力の一つです。相性の良さを引き出すためには、幼少期からの社会科と飼い主さんとの信頼関係の構築が必要不可になります。
その子の性格によって相性の有無は変わってきますので、先住犬のポメラニアンがどのような子と相性が良いかどうか見極めることが大切です。多頭飼いは喜びも増えますし、外出の幅も広がります。本記事を素敵な出会いを作るきっかけにしていただければ幸いです。
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