犬を飼っている方は、愛犬がやんちゃで家具やいろいろな場所を嚙ってしまい困っているという飼い主さんも多いのではないでしょうか?犬の噛み癖をしつけで解消する方法として、噛んで欲しくない場所にタバスコを塗って辞めさせるという方法があります。
タバスコはお酢が入っており、酸味は苦手な犬も多いので噛んだ時に不快感を感じて噛むのを止めるという方法ですが、タバスコには唐辛子の辛み成分もあるため犬が苦手な味になります。
タバスコを噛んで欲しくない場所や家具に塗るだけでしつけをすることが可能であれば嬉しいですが、実際タバスコを使ってしつけを行うにはどのようなことに注意すれば良いのでしょうか?また、タバスコによるしつけが本当に犬に効果的なのか気になりますよね。
タバスコを犬に使用するしつけの方法やタバスコをしつけに使用する際の注意点について紹介します。愛犬の噛み癖にお困りの方やタバスコをしつけに利用してみたい方は参考にして下さいね。

犬のしつけにタバスコは大丈夫なの?
そもそも、タバスコをしつけに利用することは大丈夫なのかその安全性が気になる飼い主さんも多いでしょう。結論から言えば大量に与えたり、食事のトッピングなどにタバスコを利用しなければ問題ありません。
噛み癖を抑制するためにタバスコをしつけに使用する場合には、数滴垂らすようにしてその量に注意するようにしましょう。タバスコは人にとっては、スパゲッティやピザを食べる際に彩りや味に深みを出すスパイスとして有効ですが、犬が大量に食べると下痢や嘔吐の原因になります。
タバスコの原材料である唐辛子は犬にとっては刺激が強すぎるので、食材として与えることは絶対にやめましょう。唐辛子に含まれるカプサイシンは刺激物になり、犬の身体に負担がかかります。大量に摂取すると胃腸を痛める原因にもなるため注意が必要です。
あくまでもタバスコを使用して犬のしつけを行うのであれば、1から3滴ほどの量に留めて家具などに塗り、犬が嫌がったらそれ以上は使用しないようにします。タバスコをしつけに使用するのは噛み癖を予防する導入部分に使用して常用はしないことが大切です。
また、タバスコを繰り返し使用すると犬が味や刺激に慣れてしまい効果がなくなる可能性も高いため最初の数回使用するのがおすすめです。さらには、タバスコを嫌がるかどうかはその犬により個人差があるため全ての犬にタバスコを使用したしつけが有効なわけではありません。
タバスコを気にせずに家具などを噛んでしまう犬もいるため、愛犬の様子をみながらしつけをスムーズにすすめるアイテムとしてタバスコを試してみるのも良いでしょう。
具体的なタバスコを使用したしつけ方法
上記でも紹介しましたが、タバスコを犬のしつけに利用する際には主に噛み癖の対処をしたいときに有効です。使用方法は簡単であり、犬に噛んで欲しくない場所にタバスコを数滴垂らして犬が噛んだときにタバスコの辛味と酸味でやめるという使い方です。またタバスコには独特のツンとした臭いがあるため、臭いに敏感な犬はその刺激臭を嫌い噛まなくなるという効果も期待できます。
一度タバスコを口に入れてしまい、犬が嫌な思いをするとタバスコの臭いを嗅いだだけでも嫌がるようになり、忌避剤としても効果を発揮する可能性があります。特に物への執着が強く、なかなか言っても噛むことをやめない愛犬に対してはタバスコを使用したしつけは有効です。
ただし、上記でも紹介したようにタバスコは噛み癖のしつけを予防する導入部分に使用するようにして常用は避けましょう。刺激物を毎日摂取することになれば、愛犬の健康を害する可能性があります。特に、身体が小さいチワワやトイプードルは少量でも下痢や嘔吐の症状を引き起こすリスクが高くなります。愛犬の様子を観察しながらタバスコも一つの手段として、利用するようにします。
似たようなしつけ方法で、愛犬がなにかいけないことをした際に顔の前にレモン水をスプレーして抑制するという方法がありますが、タバスコの入った水を愛犬の顔周りにスプレーすることは厳禁です。誤って目や鼻の粘膜にタバスコの成分が付着してしまうと痛みを伴い、失明や傷つけてしまう要因になります。
<刺激物であるタバスコの取り扱いには十分に注意して、愛犬の身体にタバスコが付着しないように配慮することが大切です。さらにタバスコは物に垂らして使用するようにして、ダイレクトに愛犬に摂取させないよいに気をつけましょう。
タバスコは人にとっては、料理に使用することでアクセントになり頼れる調味料として便利な食べ物ですが普段は犬に与えない方が良い食材になります。数滴で愛犬の体調ががくんと悪くなったり、下痢や嘔吐する可能性は低いですが愛犬の体調があまり良くない時は使用を控えるようにします。
犬にタバスコを利用するしつけポイント
タバスコを使用したしつけの具体的な方法について紹介しましたが、タバスコはあくまでも手段の一つであり解決策にはなりません。しつけを成功させるためにはタバスコに頼りすぎずに、飼い主さんとの信頼関係をきちんと構築して指示によりコントロールできるようにすることが大切です。
犬のしつけを成功させるためのポイント2つを紹介します。タバスコを使用しながらこれらのポイントを押さえてしつけを計画的に進めましょう。
①信頼関係をつくる
しつけの基本は愛犬との信頼関係になります。タバスコを噛まれたくない場所にかけて愛犬が嫌がり、やめさせることができても時間が経つと愛犬も慣れてしまい、また繰り返す子が多いです。完全にやめさせるためには飼い主さんが的確に指示を出して、家具や物を噛むことは悪いことであると愛犬に理解してもらう必要があります。
そのためにはまず飼い主さんが一貫した態度でメリハリのある接し方をして、愛犬にリーダーと認めさせることが重要です。犬は上下関係がハッキリしている生き物ですので、頼れるリーダーに従うことで安心して生活することができます。
コミュニケーションをたくさん取り、愛犬との絆を深めることにより犬は飼い主さんを信頼するようになります。常に飼い主さんの行動を気にするようになり、指示を出されることに喜びを感じます。
信頼関係が正しく構築できていれば飼い主さんの話目聞いてくれるので、家具を噛んでしまったり困った行動をしても声かけによりやめさせることが可能です。タバスコの使用と併用してしつけを行えば成功率はぐんと高くなります。
②様々な経験をして環境に慣らす
子犬のうちからお出かけの機会をたくさん作り他の犬や人に慣らす社会科をすることは愛犬が人と共に生きていくためには大切です。
小さいうちから人や他の犬や人に慣らしておくと、無駄吠えや噛みつくなどの問題行行動を起こしにくくなり環境の変化などにも柔軟に対応することができるようになります。
幼少期はやんちゃで歯も生え始めて痒みが出てくるのでどうしても家具などの固いものを噛んでしまいがちですが、外出先などでなんでも噛んでしまうと困りますよね。衛生面も心配であり、公共のものにタバスコを使用することはできないので飼い主さんの声かけでコントロールする必要があります。
社会科をきちんとしている犬は場の空気を読むことに長けており、じぶんで状況を判断しておとなしくしていることが多いです。様々な経験をさせて愛犬の視野を広げてあげることが理想的です。
犬にタバスコを利用してのしつけは適度に
タバスコは刺激物であり、大量に与えてしまうと愛犬の健康を害することにもなります。また、タバスコを使用しても効果を得られるかは個人差があり犬によってはタバスコが平気な子もいます。
タバスコは一つの手段として適度に活用するようにして飼い主さんの指示でコントロールできるようにしつけを進めていきましょう。しつけを成功させるためには、愛犬とのコミュニケーションを密に取るようにして絆を深めていくことが重要です。