人間には保険制度がしっかりとありますが、犬の保険に関してはまだまだ情報が少ないですよね。
しかし将来に備えて保険の加入を考えておくことは重要です。
そこでこの記事では以下の内容を解説していきます。
- 犬に保険をかけるメリット・デメリット
- 犬の終身保険と特徴
- 犬の終身保険に対応する会社
家族と同じように思うからこそ、犬にも保険の準備を進めませんか?

目次
犬も保険に入る時代がやってきた
犬の保険にはいる家庭は常に増加し続けています。
ペット業界の動向を調査しているPEDGE(ペッジ)という団体の調査によると、ペット保険の市場規模は毎年20%程度増えている状況です。
また、ペットを飼っている家庭の約半分は「保険の加入を考えている」という調査結果も明らかになりました。
年々犬の保険の存在は大きくなっており、必要性を感じる人も多くいるのです。
ここではまず犬用保険に入っておくメリット・デメリットを説明していきます。
犬が保険に入るメリット
大きな支出への備えになる
犬に保険をかけておく一番の目的が、この「支出への備え」という方も多くいることでしょう。
人間と同じように、高額な医療費がかかった際に費用のカバーが期待できるのです。
お金の心配が軽減されて、安心して治療に備えることができますね。
治療・通院に踏み切ることができる
ほんの少しの怪我や体調不良だと病院に連れて行かずに様子を見るという飼い主も多くいます。
しかし少しの体調不良でも後遺症が残ってしまったり、大きな病気が隠れている場合もあるのです。
犬の保険に入っておけば金銭的な心配が少ないので、些細なことでも病院に通いやすくなりますね。
そうすることで病気の早期発見にもつながりますよ。
通院当日に費用が返ってくることがある
犬の保険では通院にかかった費用を後日申請する形で還元を受けることがほとんどです。
しかし保険会社によっては窓口精算にも対応しています。
窓口精算とは、保険証を受付に提示しておくことで、その場で保険の特典を受けられるシステムです。
わかりやすく言うと、人間の健康保険がその場で3割負担になる仕組みと同じようなものです。
窓口精算であれば一時的な費用の立て替えがないので、より金銭的に余裕を持って通院できるようになりますよ。
犬が保険に入るデメリット
保険料がかかってしまう
もちろんですが、保険加入のために毎月の保険料が発生します。
安いものだと1,000円以下、高いものだと万単位の保険料がかかってきます。
家庭の経済状況に合わせた、支払いを続けやすい保険を選んでくださいね。
全ての病気が補償されるとは限らない
保険に入ったからといって全ての病気に補償が返ってくるとは限りません。
例えば保険に加入する前から患っている病気や、先天性の異常などは保険補償がNGになる可能性も。
また、ワクチンを摂取することで防げたはずの疾患も保険の対象外になることが多いです。
これから加入しようと検討している保険プランと飼い犬の病歴を照らし合わせて、条件に間違いがないようにしておきましょう。
保険が降りないまま契約が終わることもある
犬が健康で過ごしてくれることに越したことはありません。
保険に加入したからといって必ず動物病院に通院するとも限りませんよね。
犬の保険は基本掛け捨て型なので、契約中に通院がなければ保険金が返還されることはありません。
その点に納得した上で契約を進めるようにしましょう。
基本は犬の終身保険
ここからは肝心の犬の保険のシステムについて解説していきます!
犬の保険には終身型という概念があります。
人間の保険でも聞き馴染みのある「終身」という言葉ですが、犬の場合は大きく意味が違ってきます。
それぞれの保険の違いも合わせて詳しくみていきましょう。
犬の終身保険とは
多くの犬用保険では、新規加入できる年齢に制限が設けられています。
それぞれの会社で年齢は変わってきますが、大抵10歳前後で上限が設定されています。
なぜなら、この辺りの年齢が犬にとっての高齢になってくるからです。
人間と同じように、犬も高齢に差し掛かるほどに病気や怪我のリスクが上がるので、新規加入できなくなってしまいます。
しかし犬の終身保険では一度保険に入ってしまえば、生涯にわたって加入し続けられるのです。
ただ、契約上は終身で保険保証を受けられるようになっていても、更新のたびに審査手続きが必要な保険会社もあります。
「終身」という言葉に一括りに安心せずに契約内容をよく確認してくださいね。
犬と人間の終身保険の違い
犬と人間とで終身保険のイメージは異なります。
混同しないように確認していきましょう!
犬の保険には更新が必要です。人間の終身保険には更新はありません。
犬の場合は多くの場合1年毎の更新ですが、更新に審査もあるため継続できない可能性もあります。
1年間の病気や通院状況を見て判断されるのです。
その代わり更新審査に通ってしまえば終身に渡って保険を利用することができます。
犬 | 人間 | |
更新 | 1年毎が多い | 必要ない |
保険料 | 更新毎に上昇 | 変わらない |
更新審査 | 会社により審査必要 | 必要なし |
更新の年齢上限 | なし | 更新なし |
犬の終身プランがある保険会社4選
アイペット
アイペットの大きな特徴は新規加入できる年齢にあります。
他の保険会社よりも年齢上限が高めに設定されており、12歳11ヶ月まで新規加入が可能です。
もし正確な年齢がわからない犬でも、獣医師により年齢の推測を基準にして加入することがOK。
最速で申し込みの1ヶ月後から保険の利用ができる、スピード契約も行っています。
アニコム損保
アニコム損保は窓口精算に対応した保険会社です。
もしも病院の都合で当日の補償が受けられなかったとしても、公式LINEからの手続きで精算請求をすることができます。
面倒な書類手続きのないスピーディーさが嬉しいですね。
犬用の終身保険の場合、最低診療額が設定されている会社もあります。
例えば、3万円以上の診療費でないと保険補償が受けられないというような価格設定の仕組みです。
しかしアニコム損保では最低診療額がありません。
どんなに安い診療費からでも保険で対応してくれます。
楽天ペット保険
大手IT会社の楽天が犬用の終身保険も展開しています。
楽天ペット保険は保険料の安さが特徴です。
例えば小型犬(2歳)の場合、月額740円から保険に加入することができます。
また、ネット通販サイトの楽天市場で使えるクーポンも特典でもらえます。
普段から楽天を使っている人にとっては、ポイントを効率的に貯められるような仕組みがたくさん用意されているので楽天ペット保険がおすすめです。
PS保険
PS保険は犬の通院費や治療代だけでなく、車椅子の作成や火葬費用まで幅広く補償してくれるのが特徴です。
また他の保険会社だとガンやヘルニアなどの一部の病気が補償サポートの対象です。
しかしPS保険はガン、ヘルニアへの保険補償が可能です。
そして度重なる通院でも、保険料が上がらない嬉しいシステムをとています。
PS保険はサポートの広さを優先したい飼い主さんに特にお勧めできる保険会社です。
犬の終身保険で将来に備えよう
ここまで犬の終身保険について詳しく解説してきました。
人間の保険でもよく聞く「終身保険」という言葉ですが、犬と人間とでは意味が異なってきます。
終身に渡って利用できれば、より安心して通院させることができますね。
家族同然の犬が高齢に差し掛かる前に、将来起こりうる病気や怪我に備えた保険の準備を進めておきましょう。