「離乳食は手作りした方がいいの?」
「子犬の離乳食はいつからいつまで?」
授乳姿がとても可愛らしい子犬時代ですが、いつまでもお母さん犬からおっぱいを飲ませているわけにはいきません。
徐々に大人の食事へと切り替えて成長していくのです。
とはいえ初めての離乳食には不安なこと、分からないことがたくさんありますよね。
この記事では
- 離乳食の必要性
- 作り方
- 与え方
- 食べない時の対処法
など、離乳食の進め方を具体的に解説していきます。
結論からお伝えすると、子犬の成長に合わせ適切な離乳食を与えることは必須です。
しかし初めての子犬飼育は分からないことだらけかと思います。
子犬飼育の初心者さんでも、離乳食の考え方は決して難しいことではありません。
緊張しすぎず安心して離乳食を進めてくださいね。

目次
子犬の離乳食の進め方:必要な理由
人間の赤ちゃんと同じように、子犬にも離乳食は必要です。
子犬から成犬に成長するにあたり乳離れする時期のことを「離乳期」と呼びます。
本来ならお母さん犬が自分の餌を噛み砕いて柔らかくした上で、子犬に食べ方を教えてあげます。
しかし現代の飼い犬にはこのような本能が備わっていない場合が多く、お母さん犬も教えてあげるのに困ってしまいます。
なので人間が代わりに離乳食を進めることでお母さん犬の代わりに、次のステップの食事へと導いてあげるのです。
以上の理由から子犬にも離乳食が必要となります。
人間が離乳期を手助けしてあげましょう。
子犬の離乳期は生後3週間ごろから
子犬の離乳期が始まるのは、生後3週間ごろからです。
とはいえ、子犬ごとに個体差もあるのでぴったり3週間とはいかない場合もあります。
目安がわからない時は「ミルクをペロペロできるようになった頃」を合図に子犬の離乳食を初めてみましょう。
生後3週間近くになったら、子犬の目の前にミルクの入ったお皿を置いて確かめてみるのです。
子犬が自分でミルクに興味を持ちペロペロと舐めることができるか、確認してみてください。
子犬の離乳食の作り方
子犬の離乳食の必要性がわかったところで、離乳食の具体的な作り方について説明していきます。
まずは子犬用のドッグフード(パピーフード)と子犬用ミルクを用意しましょう。
子犬用ミルクがなかったらぬるま湯でも代用可能です。
作り方はとても簡単。
温めた子犬用ミルクやぬるま湯でドッグフードをふやかすだけで離乳食は完成です。
イメージとしてはドッグフードを柔らかくしたお粥のような感じです。
この手作りドッグフードを2、3週間かけてミルクやぬるま湯の量を調整し、徐々に固形に近くしていきましょう。
そうすることで最終的には固形のドッグフードが食べられるようになります。
子犬の離乳食の進め方(与え方)
子犬用離乳食の作り方が分かったら、実際の進め方を知りましょう。
離乳食の与え方にも注意が必要です。
子犬のうちは1日3食が基本です。
ちなみに大人の犬では1日2食の場合が多いです。
なぜ回数が違ってくるのかというと、子犬は大人の犬に比べてエネルギーの消費量が多く、栄養価の高い食生活が必要となるからです。
そのため、大人の犬と同じ回数の食事では栄養が足りなくなってしまうのです。
そしてできるだけ決まった時間に離乳食を与え、子犬に生活リズムを教えてあげましょう。
3度の食事の合間に水分もしっかり飲ませてあげてくださいね。
子犬の離乳期の終わりは生後8週間ごろ
離乳期を終える目安はだいたい生後8週間ごろです。
この頃になると子犬には乳歯が生え始めます。
乳歯が数本生えたあたりで固いドッグフードを離乳食に混ぜてみましょう。
そして硬いドッグフードに慣れてきたら離乳食を抜いて与えてみます。
子犬用の硬いドッグフードだけで抵抗なく食べられれば、離乳に成功です。
ここからは既製品の子犬用ドッグフードを与えてみましょう。
与え方は製品のパッケージやホームページに書いてある通りでかまいません。
離乳食は必ず子犬用のドッグフードで進めよう
離乳食に使うドッグフードには必ず子犬用(パピーフード)を使いましょう。
繰り返しになりますが、子犬はエネルギーの消費量が多いです。
そのため大人の犬よりも栄養価の高いドッグフードを与えることが必要です。
子犬用のドッグフードはこれを見込んで栄養たっぷりに作られています。
子犬用であれば消費エネルギーを気にせずに与えることができるのです。
また、離乳食を作るのに大人用のドッグフードではなかなかふやけてくれません。
これらの理由から、子犬には必ず専用のドッグフードで離乳食を作ってあげましょう。
子犬が離乳食を食べない時の対処法
人間の赤ちゃんにもあるように、子犬がなかなか離乳食を食べてくれない時があります。
ここからはそんな時の対処法を解説します。
- ドッグフードが合っていない場合
- 反抗期を迎えた場合
- 離乳期が終わろうとしている場合
この3つのパターンの原因と対処法を紹介します。
子犬に当てはまる状況に合わせて対応してくださいね。
ドッグフードが合っていない場合
匂いや硬さ、味などが原因で子犬にドッグフードが合っていない場合があります。
このような時は無理してそのドッグフードを続けず、子犬の口にあった物を探してみましょう。
新しいドッグフードに切り替える方法もご紹介します。
元々与えていたドッグフードに少しだけ新しいドッグフードを混ぜて与えてみましょう。
そして次の日は、それよりももう少しだけ新しいドッグフードを増やして与えます。
これを繰り返し、1週間程度かけて完全に切り替えましょう。
この対応で食べるようになってくれれば問題はありません。
子犬が反抗期を迎えている場合
子犬が反抗期を迎えている場合もドッグフードを食べないことがあります。
ドッグフードを食べないことには困ってしまいますが、反抗期は何も悪いことではありません。
子犬の自我の成長には反抗期も欠かせないからです。
大人の犬や人間の食べ物が気になり、自分も同じ食事がしたいという気持ちでドッグフードを食べないのかもしれません。
このような時はしつけのチャンスでもあります。
子犬の時期に食事に関してきちんと教え込まないと、大きくなってからも人間の食べ物を欲しがるように育ってしまうからです。
このような場合は子犬の栄養を第一に考え、ドッグフードを変えたりしながら様子を見てくださいね。
離乳期の終わりを迎えている場合
子犬が成長するにあたり離乳期が終わろうとしている場合もドッグフードを食べなくなってしまいます。
子犬用のドッグフードでは栄養が多すぎたり、硬さが物足りなくなってきたのかもしれません。
このような場合は離乳の次のステップに進むべき時期に差し掛かっています。
例えば離乳食に硬いドッグフードを混ぜ始めている場合なら100%硬いものにもチャレンジしてみたり、ある程度年齢が進んでいれば硬いドッグフードから大人用のドッグフードにレベルアップしてみましょう。
成長に合わせてミルクや硬いドッグフードのバランスを見直してあげるようにしてくださいね。
子犬の成長に合わせて離乳食を進めよう
ここまで離乳食の作り方や与え方を詳しく説明してきました。
子犬にとって離乳期は、同時に自我が芽生え始める時期でもあります。
様々な物事に興味を示し、毎日成長していくのです。
このような時期に適切に食事について教えてあげることはとても大切です。
栄養を第一に適切なドッグフードで食事をサポートしてあげましょう。
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