ワンちゃんが飼いたい!そう思った時に考えることはなんですか?
人懐っこくて、元気いっぱいで、かわいくて…これは皆さん思いつくことだと思いますが、「毛が抜けない」ことを重要視する人もいるのではないでしょうか。
今回は小型犬を飼いたい、毛が抜けない犬種っているの?と思った人へメリットやデメリット、そして8種類の犬種をご紹介していきたいと思います。
あなたのライフスタイルにぴったりのワンちゃんがいるかどうか、ぜひ参考にしてみてくださいね。

毛が抜けない犬種:8選!
まずどんな犬種でも、全く毛が抜けないということはないので「毛が抜けにくい」と表現していきますね。
それでは、毛が抜けにくい犬種8選でご紹介しようと思います。
1.トイプードル(Toy Poodle)
- 原産国:フランス
- 体高:25~28㎝
- 体重:2.5~4㎏(大きい子だと6㎏くらいになることも)
どんな犬種?
人気犬種No.1と言っても良いくらい飼っている人が多い犬種なのではないでしょうか。カラーバリエーションが多く、様々なカットスタイルが楽しめるところもトイプードルならではの魅力ですよね。
もともとは水鳥の回収をする「狩猟犬」だったので、物を取ってくる遊びや、水遊びが大好きです。
家族のへの愛情が深く、好奇心旺盛、人懐っこいので初めてワンちゃんを飼う人にもオススメできる犬種なのではないでしょうか。
テディベアのようなくるくるの巻き毛は抜けにくく、においも少ないので賃貸住宅に住んでいる人にも人気があります。
また知能が高く、賢さ全犬種No.1のボーダーコリーの次に賢い犬種とも言われているそうです。アジリティドッグやドッグサーカスなどでも人気があり、最近では警察犬として活躍しているトイプードルもいます。
トイプードルのカラーバリエーションは様々で見ているだけでも楽しくなってしまいますよ♪
- レッド
- アプリコット
- クリーム
- ブラウン
- ブラック
- ホワイト
- シルバー
涙やけ(流涙症)や膝蓋骨脱臼、てんかんなどの病気を発症することがあります。
2.マルチーズ(Maltese)
- 原産国:マルタ共和国
- 体高:20~25㎝
- 体重:2~3㎏
どんな犬種?
マルチーズは日本で10年以上人気No.1の犬種でした。街中でよく見かけるマルチーズは短くカットしているワンちゃんが多いかもしれませんが、純白でサラサラな被毛はカットをしなければ地面に裾がつくほど伸びます。
他の犬種のように小さく品種改良されたわけではなく、最初から小さい犬だったので「世界最古の愛玩犬」と呼ばれています。
もともと愛玩犬だったこともあり、飼い主には従順で温厚、活発な面もありますが、他人には恥ずかしがり屋さんになることもあるそうです。
自分から大きな犬に立ち向かっていくなど気の強い一面もあるので、番犬として活躍してくれるかもしれませんね。
心臓病、涙やけ(流涙症)、甲状腺疾患を発症することがあります。
3.ヨークシャテリア(Yorkshire Terrier)
- 原産国:グレートブリテン
- 体高:23~24㎝
- 体重:2~3.5㎏
どんな犬種?
もともとはネズミ退治をする犬として誕生しました。その頃は今のヨークシャテリアよりも体つきも大きく毛質も固かったそうです。
今では小型化され、毛色が一生涯に7回変化する「動く宝石」とも呼ばれていて、日本ではヨーキーの愛称で親しまれています。
子犬の頃は黒っぽいブラック&タンであることが多く、成長するにつれてシルバーやゴールドの毛色に変化していきます。
性格はテリア種なので勇敢で負けん気が強く、小さな体で大型犬に立ち向かっていくこともあります。反対に甘えん坊な一面もあったりと、魅力たっぷりの犬種です。
体が小さく、お散歩が必要ないと思われることもあるようですが、お散歩はワンちゃんにとって気分転換やストレス発散、社会性を身につけるために必要不可欠なことなので短時間でも取り入れてあげたいですね。
膝蓋骨脱臼、気管虚脱、心臓病などを発症することがあります。
4.ビションフリーゼ(Bichon Frise)
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- 原産国:フランス
- 体高:25~29㎝
- 体重:4.5~6㎏
どんな犬種?
初めて見た人は何の犬種?と思わず聞きたくなってしまうほど、まんまるふわふわ頭が魅力的なビションフリーゼ。最近では雑貨などが販売されるほど人気な犬種でもあります。
陽気で遊び好き、好奇心旺盛なので真っ白な被毛を維持するためのお手入れは忙しいかもしれませんが、しつけがしやすく誰にでもフレンドリーなその性格は犬を初めて飼う人にもオススメの犬種かもしれません。
ですが寂しがりやで甘えん坊な一面もあるので、共働きや一人暮らしの家庭などワンちゃんのお留守番の時間が長い場合は対策を考える必要があります。
膝蓋骨脱臼、外耳炎、涙やけ(流涙炎)を発症することがあります。
5.ミニチュアシュナウザー(Miniature Schnauzer)
- 原産国:ドイツ
- 体高:30~35㎝
- 体重:5~7㎏
どんな犬種?
おじいさんのようなヒゲと眉毛がチャームポイントのミニチュアシュナウザー。体の大きさに合わせてミニチュア、スタンダード、ジャイアントの3種類に分かれます。
表面の上毛(オーバーコート)は固く密集していて、ゴワゴワとしていますが、内側の下毛(アンダーコート)はふわふわで柔らかい手触りです。
警戒心が強く、頑固なところもありますが家族思いで、しっかりとしつけされていれば子どもの相手をすることもできます。
またカラーバリエーションも豊富で、
- ソルト&ペッパー
- ブラック&シルバー
- ブラック
- ホワイト
- ウィートン(珍しいカラー)
などがあります。カラーやカットスタイルによって表情がガラッと変わるとことも魅力的ですね。
肝臓病、尿結石、若年性白内障を発症することがあります。
6.シーズー(Shih tzu)
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- 原産国:中国
- 体高:20~28㎝
- 体重:4~7㎏
どんな犬種?
鼻ぺちゃで垂れ耳、小さな体でも華奢ではなくずんぐりとしているシーズーは、短くカットされているスタイルをよく見かけますが長くのばすと美しい直毛の毛で覆われます。
毛質は表面の上の毛(オーバーコート)と内側の下の毛(アンダーコート)のダブルコートですが抜け毛は少なく、お手入れがしやすいです。
遊び好きで活発な一面もありますが、基本的には穏やかで友好的なので他の人や犬、子どもたちとの付き合い方も上手な頼りがいのある犬種です。
皮膚病、心臓病、外耳炎などを発症することがあります。
7.ミニチュアピンシャー(Miniature Pinsher)
- 原産国:ドイツ
- 体高:25~30㎝
- 体重:4~6㎏
どんな犬種?
スラッとした足に、小さなお顔、まんまるな目は小鹿を思わせるようなかわいさですよね。
その見た目からは想像ができないほどタフなスタミナの持ち主で、外出好きなアクティブな飼い主さんに向いています。
小さな体でも大型犬に向かっていくほどの勇敢さがあり、好奇心旺盛でいたずら好きな性格をしています。プライドが高いところがあるので、子どもの相手は少々苦手なようです。
カラーバリエーションは基本的には3色です。
- ブラックタン
- チョコレートタン
- レッド
皮膚病、膝蓋骨脱臼、寒さ対策に注意しましょう。
8.チャイニーズクレステッドドッグ(Chinese Crested Dog)
- 原産国:中国、アフリカ
- 体高:23~33㎝
- 体重:2~5.5㎏
どんな犬種?
この犬種は映画などで見たことがある人もいるのではないでしょうか。愛情深く、家族を喜ばせることが好きな犬種ですが、繊細でシャイな一面もあります。
チャイニーズクレステッドドッグにはヘアレスタイプ、パウダーパフタイプの2種類があり、見た目が全く異なります。
ヘアレスタイプは頭、足先、しっぽの先、耳などに飾り毛のような毛があり、その他の部分には毛が生えていないので肌が露出していて、ほとんどの子が立ち耳であることが多いです。
パウダーパフタイプは、ヘアレスタイプとは真逆で絹のようなツヤのある被毛で全身が覆われています。またヘアレスタイプはほとんどが立ち耳ですがパウダーパフタイプには垂れ耳の子もいるようですよ。
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皮膚炎や脱臼、皮膚が露出しているため暑さ・寒さには注意が必要です。
そもそもなぜ毛が抜けにくいのか?
ではなぜ毛が抜けにくい犬種と、毛がよく抜ける犬種がいるのでしょうか。その違いについてまとめてみました。
ダブルコート
ダブルコートとは表面の太くしっかりとした上毛(オーバーコート)と内側のふわふわとした柔らかい下毛(アンダーコート)の2重構造になっていることを言います。
オーバーコートは「保護毛」とも言われていて、皮膚を保護する役割があり、アンダーコートは保温や保湿など、オーバーコートと皮膚の間でフィルターのような役割をしてくれます。
ダブルコートの犬種(ミニチュアダックスフンド、柴犬、チワワなど)は季節や日照時間が関係して、年2回春と秋頃にアンダーコートが生え変わります。これが「換毛期」と言われていて、季節の気温の変化に合わせて体温を調整しています。
この毛の生え変わりの時期があるために、ダブルコートの犬種は抜け毛が多くなってしまうんですね。
言い方は悪いですが、ダブルコートの犬種は放っておいてもシングルコートの犬種のように毛が伸び続けてしまうことはないので、そこまで頻繁に全身カットをする必要はありません。
ですが月に1回はシャンプーをしてあげると皮膚の健康を保つことができますよ。足の裏や肛門周りなどはお手入れがしやすいようにスッキリとカットしてあげたいですね。
シングルコート
ダブルコートのように、被毛が2重構造になっておらずオーバーコートのみが生えています。季節による「換毛期」がなく、ダブルコートの犬種よりもお手入れがしやすいことがメリットです。
全く毛が抜けないわけではなく、1年を通してオーバーコートが少しずつ生え変わっているんです。抜け毛が少ないことはメリットですが、寒さに弱いこともあるので気をつけて管理してあげたいですね。
また、抜け毛が少なくてもシングルコートの犬種は全身の毛が伸び続けてしまうため、定期的なトリミングが必要になります。最低でも月1回は皮膚の健康を保つためにシャンプーやトリミングへ連れて行ってあげましょう♪
トリミングをするときの注意点
夏場など気温が高くなってくると、全身をバリカンなどでスッキリさせるサマーカットをしているワンちゃんを多く見かけますが、犬の被毛は地肌を紫外線から守る働きがあり、体温調節の役割をしています。
その被毛を地肌が見えるほどまで短くしてしまうと、ワンちゃんが上手に体温調節できなくなり熱中症になってしまったり、虫刺されの心配があります。
被毛を短くカットする場合は「地肌が見えないくらいの長さ」にしてあげましょう!
毛が抜けない小型犬:まとめ
今回は毛が抜けにくい小型犬についてまとめてみました。
- 毛が全く抜けないということではなく、抜けにくいというイメージ
- 毛が抜ける犬種はダブルコート、抜けにくい犬種はシングルコート
- シングルコートの犬種は毛が抜けにくいが、定期的な全身トリミングが必要
- シングルコートの犬種は寒さに弱いこともあるので体調管理に気をつけてあげましょう
- サマーカットなど地肌が透けて見えるほどのカットは危険、地肌が見えない程度の長さでカットを…
毛が抜けにくい秘密はダブルコートかシングルコートかということでしたね。ダブルコートの犬種でもミニチュアピンシャーなどは毛が抜けにくく短毛なのでお手入れもしやすいです。
どんな犬種であってもかわいくて飼いたくなってしまいますが、犬種それぞれの特性を理解して自分自身のライフスタイルに合う最高のパートナーを見つけたいですね!
この記事が参考になればうれしいです。