大切な愛犬にはいつまでも若々しくいて欲しい!ツヤツヤ、サラサラな毛にしたい…きっと飼い主の誰もが思うことなのではないでしょうか。
「ドッグフードには気をつけているつもりだけど、一体どんな食べ物が毛艶に効果があるの?」と疑問に思っている方もいるかもしれませんね。毛艶は犬の健康を表すバロメーターだと言われています。
今回は毛艶UPの食べ物から、取り入れ方、そして毛艶UPのためのお手入れ方法の豆知識までたっぷりとご紹介したいと思います。参考になればうれしいです。

そもそも、なぜ犬の毛艶は悪くなってしまうのか
毛艶が悪くなってしまう原因としては、
- 栄養状態が良くない
- 病気が隠れている
- 加齢
- シャンプーなどのお手入れ不足
などがあります。栄養状態が良くない場合は愛犬の年齢に合わせて、ドッグフードを見直してあげましょう。シャンプーやブラッシングなど、日々のお手入れをしてあげることによって毛艶をUPさせることもできます。
食事管理やお手入れを試してみても毛艶が改善されない場合は、病気が隠れていることもあります。気になることがあれば獣医さんに相談しましょう。
犬の毛艶をよくするために、ドッグフードを見直す
愛犬が毎日口にするドッグフード。毛艶を良くするためには質の良い食事管理が欠かせません。どんなことに気をつけてドッグフードを選べばいいのでしょうか。今現在、愛犬に与えているドッグフードの成分表示を確認してみてくださいね。
良質なたんぱく質
犬の毛や皮膚を健康に保ってくれる栄養素は、たんぱく質と脂質です。なんだか毛艶が悪い、パサパサしている…などのお悩みがあればそれは、たんぱく質が不足しているのかもしれません。
たんぱく質には
- 肉、魚に含まれる「動物性たんぱく質」
- 大豆、穀物類に含まれる「植物性たんぱく質」
の2種類があります。動物性たんぱく質は食事から上手に体に吸収することができ、さらに脂質も含まれているので、毛艶UP、犬の健康には欠かせません。
たんぱく質は毛艶だけでなく、筋肉、内臓、皮膚など犬の体つくりに最も重要な栄養素です。
犬は人間よりも4倍以上のたんぱく質が必要と言われています。また肉食のため、植物性たんぱく質のような穀物の消化は苦手です。愛犬に与えるならできるだけ「良質な」動物性たんぱく質を選んであげたいですね。
たんぱく質が20~30%以上含まれていることが理想的です。
良質な脂質
毛艶UPには健康な皮膚作りが欠かせません。脂質はたんぱく質や炭水化物と比べると2倍以上のカロリーがあるため、摂り過ぎは肥満の原因になってしまいますが、適度に摂取することによって皮膚の乾燥を防いでくれます。
脂質は量より質と適量を意識して、ドッグフードを選んであげましょう。
必須脂肪酸
犬でも人間でも必須の栄養素とされる、必須脂肪酸。体内で作り出すことができないため、食事で補ってあげましょう。
必須脂肪酸には健康な皮膚作りや血行促進効果、抗炎症作用などがあり、オメガ3、オメガ6という2種類があります。毛艶をUPさせるためにはこのオメガ3とオメガ6をバランスよく摂ることが大切です。
オメガ3は、アトピー性皮膚炎の改善にも効果が期待できると言われています。
オメガ3は、
- えごま油
- 亜麻仁油(あまにあぶら)
- 魚油
に多く含まれています。数滴~ティースプーン1杯を加熱せずにドッグフードにかけてあげましょう。
初めて与える場合はお腹がゆるくならないか、便の様子など愛犬の体調を見ながら少しずつ与えてあげてください。
開封後は酸化してしまうため、1か月ほどで使い切りましょう!人間の食事にも取り入れて、一緒に健康になりたいですね。
毛艶がよくなる食材ってあるの?
良質なたんぱく質や脂質が毛艶UPに欠かせないことは分かったけど、一体どんな食材に多く含まれているのでしょうか。そして「良質」とはなんなのか…。
答えは、体で作り出すことのできない9種類の必須アミノ酸がバランスよく含まれていることが「良質」であると言えます。
肉類
- 鶏肉
- 豚肉
が手軽に試しやすいかなと思います。鶏肉は高たんぱく低脂肪で太り気味や、カロリーが気になる犬にオススメの食材です。
むね肉はナイアシンがたっぷりと含まれているので、夏バテ予防など疲労回復に効果があります。
豚肉にも動物性たんぱく質やビタミンB群が多く含まれていて疲労回復などに期待できます。鶏肉も豚肉も部位によっては脂質が多いので、
鶏肉であれば
- むね肉
- ササミ
豚肉であれば
- 肩肉
- ヒレ肉
が脂質が少ないのでオススメです。ササミについてはこちらの動画で詳しく説明されているので、気になった方はチェックしてみてくださいね。
ササミが大好きな犬は多く、食事だけでなくおやつにも取り入れている飼い主さんも多いようです。「フードドライヤー」という食材を乾燥させる機械を使って手作りジャーキーを作ることもできます。
手作りなので無添加で安心安全、人間も一緒にポリポリ食べられそうですね。
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他にも馬肉、鹿肉、ラム肉などがありますが、手に入りにくかったり高価なこともあるので、お手軽に続けられるということで鶏肉と豚肉を選びました。
魚類
魚のたんぱく質は、肉よりも消化しやすく、アレルギーを起こしにくいです。魚にはカルシウムやDHA、EPAなどの不飽和脂肪酸がたっぷりと含まれていて、犬の毛艶だけでなく健康にもぜひ取り入れたい食材です。
- マグロ
- タラなどの白身魚
がお手軽に取り入れられそうですね。マグロは生で与えることができるとされていますが、初めて食べる場合や、お腹が弱い犬は加熱してから与えてあげると安心できますね。また消化をよくするために、細かく刻んであげるのもいいでしょう。
どの食材も与えすぎには注意、初めて食べる時は少量から、その後数時間は様子を見てあげてください。
サプリメントを検討してみる
毛艶をUPさせてくれる成分は
- ビタミンA
- ビタミンE
- ビオチン
- コラーゲン
などがあります。さらには、
- 乳酸菌
で腸内環境を整えてあげることによって、毛艶が良くなることがあります。最近は人間でも「腸活」と話題になっているので、1度は聞いたことがある人もいるでしょう。
栄養を効率よく吸収するために愛犬の腸を元気にしてあげることは毛艶UPの近道かもしれませんね。
腸内環境を整えてあげることによって、皮膚トラブル、アレルギーの改善などの効果が期待できます。
愛犬の体に良いものは取り入れてあげたいけど、それぞれをまんべんなく、バランスよく、十分に補うことってかなり難しいです。そんな時は、質の良いドッグフードに加えてサプリメントを試してみるのも手だと思います。
サプリメントの注意点
どんなに体に良いものであっても、摂り過ぎは禁物です。必ず商品の規定量を守りましょう。
また、いくつものサプリメントを同時に飲む場合も注意が必要です。飲み合わせが悪ければ、体調を崩してしまうこともあるかもしれません。
現在、病気などで薬を内服している場合は必ず獣医さんに確認をしましょう。
サプリメントは薬ではないので、絶対に症状が改善するということはありません。また、同じサプリメントでも効果がある犬とない犬、効果にも個人差があります。
期待をし過ぎずに取り入れたいですね。
犬の毛艶をよくするためには、日々のお手入れも大切
ここまで毛艶UPに効果がある食事管理についてお話してきましたが、愛犬のサラサラふわふわな毛をキープするためには自宅やトリミングサロンでのお手入れが欠かせません。
最低でも月に1回はシャンプーやトリミングなどお手入れをしてあげましょう。特に季節の変わり目に毛が抜け変わる「換毛期」はいつも以上に念入りにブラッシングができるといいですね。
こまめにブラッシングやシャンプーをしてあげることによって不要な毛を取り除き、皮膚病や熱中症を予防することができます。
自宅でブラッシングやシャンプーをすることで
- 愛犬とコミュニケーションをとることができ、信頼関係が築ける
- 皮膚の異常など、病気の早期発見ができる
- 血行が良くなり、毛艶がUPする
と、メリット盛沢山なのでぜひ自宅でブラッシングやシャンプーを試してみてください。
犬の毛艶を良くする食べ物 まとめ
今回は愛犬の毛艶をUPさせるための食べ物についてまとめてみました。
- 毛艶を良くするためには「良質な」たんぱく質と脂質が欠かせない
- 愛犬に与えるのは動物性たんぱく質が含まれているドッグフードを選ぶ
- 鶏肉や豚肉、魚などにはたんぱく質だけでなく、健康づくりに欠かせない栄養がたっぷり
- 食事だけで補いきれない場合はサプリメントを検討してみる
- 食事管理と合わせて日々のブラッシングなどのお手入れも行うことがベスト
冒頭でもお話ししましたが、毛艶が良い=愛犬の体調が良いということになります。飼い主である私たち人間が、大切な愛犬がずっと健康で若々しくいられるようにサポートしてあげたいですね。
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